おいおい。

ゴルゴ13の作者である、さいとうたかをさんのお兄さんが管理しているリイド社が、丁度一年前に創刊した「月刊少年ファング」が、明日発売の9月号で休刊となります。


集英社のジャンプ編集部出身の方が起こした編集プロダクションが編集して、リイド社が発行する形でしたが、単行本第三弾の発売と共に休刊という事に。
垣ノ内成美「レイスイーパー」と「少女奇談まこら」はリイド社の女性向け雑誌に移行する動きもあるようですが、詳細は未定。
最近流行りのWebマガジンへの移行も未定。でも、取り敢えず、単行本化出来るだけの原稿が溜まっている分は、今後も単行本化していくらしい。


でもなぁ…休刊の段階でWeb化するかどうかが未定というのはイタイわなぁ…(^_^;)
読者に告知出来ないじゃん…(^_^;)
単行本を出して凌ぐって言っても、折角溜めた分の原稿を使い切っちゃったら、Webにしても、また溜めるまでに時間がかかる訳だし…。
もうちょっと段取り良くしないと…。


ていうか、以前に業界の友人に聞いたところによると、この雑誌も中々ややこしいらしい。
上でも書きましたけど、元ジャンプ編集者が起こした編集プロが作っていた訳ですが、そことリイド社をつないでいた第三者が結構、口出しが多い所となのだとか。
やたらとタイアップに熱心な所だったようで、その影響で「RUN」のボーイズリーグを始めとして、ネットゲームとか、中途半端にタイアップが多かったのだとか*1


タイアップ前提で少年漫画雑誌を作らにゃならんというのも、しんどいものが有ったのではないかなぁと。
こんな話を聞いていたので、最初に「ファング休刊」の話を聞いた時には「あ…編集がキレてやる気無くした?」とか頭を横切ってしまいましたよ…(^_^;)


角川書店みたいに、昔からメディアミックスをし続けている所は慣れているから、タイアップ前提という作品作りは「アリ」だと思うのですが、そうでない、特に少年漫画に新参したような所は、まず、作品の「質」に中心を置くべきだと思うんですけどねぇ…。
ここ数年、あまりにも、アニメ化とかゲーム化とかの、副産物的な儲けをアテにした企画が多すぎる気がするのですが…。
漫画に限らず、ファッション誌、情報誌辺りも、広告収入とかに目が行き過ぎて、読者おざなりな物が多くなってる気もしますし…。

出版業界も、もちょっと、読者の方を見る事に気を回さないといけない所が多いような気がします。

*1:ゆくゆくは「作品をパチスロ化して大儲け構想」とかあったらしいので、そちらの業界にも絡んだ会社だったのかしら?