謀ってるな、シャア。

「シャア・セイラ編」に引き続き、安彦先生オリジナルの一年戦争開戦前夜のお話「開戦編」前編です。
素性を隠してジオン士官学校に潜り込んだシャア(キャスバル)が頭角を現しつつ、ザビ家の四男坊ガルマをそそのかして、自分の思い通りにする話……っていうと、なんか怪しい話に聞こえる(笑)実際に「ぽい」描写もあったりしますしねw


しかし、こうして読んでみると、ほんとガルマって、騙されてるよなぁ(笑)
まぁ、この段階で、シャアがザビ家への復讐を遂行する為のステップとして、ガルマの親友を演じているのか、ガルマの坊ちゃんぶりに萌えて、本当に友情を感じているのかはわかりませんが、前の巻のラスト、本物のシャアに成り代わる手段の手際と非情さを見る限りでは、全て計算ずくなのでしょう。

そして、シャアの動向と平行して語られる、MSの開発プロジェクトと、それに対抗するRXシリーズ開発始動、アムロやセイラの動き、次の巻で語られるシャアとララァの出会い。長きに渡って語られている「機動戦士ガンダム プロローグ」も、第一話に向け、収束し始めていると言えるでしょう。


後は、安彦先生が最後まで描ききってくれるのを祈るばかりです(笑)*1*2

*1:現状、テレビでいうと全体の2/3位?

*2:余談ではありますが、「ミハル」のエピソードがカットになっているのが非情に残念…。ヒネクレ者・カイの成長が描かれる良いエピソードだったのに…。