ゆとりゆとりと

呪文のように言っていた時期がありましたが、さすがに「これは違う」と最近は思ったらしい*1


そりゃそうだ。
読み・書き・そろばん。
生活に必要な事もまともに出来ずしてゆとりのある生活など出来るものか。
こちとら、現役で学校に行っているにも関わらず、暗算で計算出来なかったり、書けて当然の漢字も書けないアルバイトにゃ辟易してるんでい。


今までで、一番ひどかった話。
そのアルバイトは仮にも四年生大学に通う学生。
訳あって消費税の計算に関しての話をしていた時。
とりあえず、税抜き価格に1,05を掛けるというと難しいので、「10%(一割)の半分を税抜き価格に足せばよい」と教えようと思い、とりあえず、一割の数字の出し方を教えようと*2、「100の一割は10。200の一割は20。一割にすると、ケタが一個減る訳だ。それを踏まえた上で、150の一割はいくらになる?」と聞いてみた。
そのアルバイト、しばらく考えた上で*3「16」と答えやがりました…orz
その余分な1はどこから出てきた(;-д- )
一事が万事、この調子*4


これは勉強が苦手とか、向き不向きの話じゃない。
この程度の事、小学校で、わからなければ泣くまででも教えて、無理矢理にでも憶えさせてやらなきゃ、本人が可愛そうだ。


電卓で計算というけど、電卓の計算って、紙で書く計算より難しいぞ?
電卓で計算の順番を憶えられるのか?
第一、実社会で人前で三桁程度の計算する時に、わざわざ電卓出して計算なんぞしてたら話にならんぞ?
計算ってスキルは使えば使うほどこなれてやりやすくなるし、その過程で色々と考える力も付く。
微分積分が社会に出て役に立つか?と言う人もいる*5
微分積分自体は大半の人間にとっては使う事はない。私自身が使わないし、今では憶えてもいない。
でも、それを学校で習って考える過程で、それ以下のレベルの計算能力が底上げされるんですよね。

生活するための力を減退させる「ゆとり」ってなんなのやら。
さすがに速攻で「これではイカン」になった訳ですが…。


昔、テレビアニメで「宇宙海賊キャプテンハーロック」っていうのがあったのですが、そのアニメの中の世界は、「国がテレビを使って国民のやる気を失わせる電波を流して国を治めており、そのおかげで平和である」という設定だったんですね。
なんか似てきたなぁ〜と、最近思ったり。
「やる気を無くす電波」じゃなくて、「何も考える必要の無い番組」という辺りが違いますけどねw

*1:教育の話

*2:これを教えなきゃいけない段階で大概だが…

*3:考えるなw

*4:まぁ、このバイトはかなりヒドイ例ではあるのだけれど。

*5:出来ないヤツに限って言う