心はどこに行くのか。

私は無信心だし、宗教的な意味での神というものを信じていません。


しかし、母と姉の命日近くには墓参りに行くようにしています。


これは別に神や魂を信じているのではなく、自分の心の中のけじめのつけ方として行っているに過ぎません。


今日、墓参りに行った時、ふと、「死んだ人間の魂はどこに行くのか?」というような事が頭をよぎりました。


神経というのは電気信号で伝達されていると聞いた事があります。


神経が電気回路であるなら、思考や感情というものも電気信号の通った回路が、膨大な量・組み合わせで積み重なった結果であり、そこに概念でいう所の魂や感情というものは存在しないのではないかとも思います。


だから、電源が無くなったら(死んだら)別に体から何かが抜け出る訳ではなく、純粋に機能が停止するだけなのではないかと思います。


電球を光らせた電気はどこへ行くのか。電源を切った電化製品の中の電気はどこへ行くのか。


そういった物と同じ理屈でしかないと考えれば、「死んだ人間の、一般的にいう所の魂と言われるものは消える。」という事になるんだろうな。




そんな事を考えてた残暑の夕暮れ。