辞書・参考書の勉強会に行ってきた。

毎年、今の時期になると学参系出版社の協会主催で、新学期の繁忙期に向けての学参や辞書の勉強会が開かれます。


私は過去に何度か出席した事があるのですが、話を聞いて損はないし、毎年、資料や注文書の類がもらえるので今回も出席。


何か参考になる話でも…と思っていたのですが、今回は新規出店に向けての過程の話だったので、イマイチ参考にならず、ちと残念でした*1


一応、新規出店・学参に関係なく、参考になった話としては

  • 高校学参の場合、「英国社」「数」「理」の順に棚の配分を多くする。
  • 品揃えを良くする事で、集客効果が上がる*2
  • 店出しする時に、敢えてアルバイトでも解かるような商品を残しておき、アルバイトに店出しをさせる事で、棚の知識、興味、思い入れを作ってあげる。
  • 学校の教師の工夫として、辞書の推薦を複数選出し、辞書を多様化させる事で、生徒に辞書の引き比べをさせて、「調べる」という事に興味を持たせるという方法があるらしい。それに絡んで、どの辞書が良いか聞かれた場合、同じ単語を調べてもらい、それを見比べて選んでもらうという方法もあるのだとか。


こんなとこかな?


あと、辞書関連で、最近、売上を伸ばしている電子辞書に対抗するべく、『2008 辞書を引こうキャンペーン「まず、紙の辞書を!」というのをやるらしいのです。キャンペーンと言っても、数名の知識人?に紙の辞書の優位性を解いてもらった冊子を作って配布するだけっぽいのですが。
その話を聞きながら考えたのですが、そんな難しい言葉で語るよりも、カラオケBOXの曲リストにでも例えて語りかけた方が解かり易いんじゃないかなぁ?
カラオケの曲リストも、本のと電子のがあるけど、「これを唄うんだ!」って決めていれば電子タイプの方が検索し易くて便利だけど、何を唄うか、あらかじめ決めていない時は、パラパラめくって、「あ、こんな歌が入ってる!」「これ面白そう」って出来る本タイプの方が便利だし、なんだか楽しくないですか?電子タイプだとそうはいかない。
そういう所から攻めた方が、伝わり易いと思うんですけど…どうでしょう?
ていうか、そこまで電子辞書に敵対心燃やすなら、電子辞書に中味を供給するの、ヤメレ*3


色々な意味で難しいジャンルなのだけど、取り合えず、色々考えてやってみるしかないやね…。





↓ここからは、ちょっとアレな事を書いたので、文字色を白にしてみた。所々、はてなの仕様でキーワードが出ちゃってますがw

ちなみに、今回の勉強会で一番気になったのは、講師の方が演壇で話している時に、横に座っていた、学習書協会会長と辞典協会理事長が座ったまま居眠りしていた事。
講演のプロではない講師ががんばって話しているのに、その横で主催者のツートップが居眠りをするとは何事だろうか。
前日も他所で同じ勉強会を行ったらしいので、同じ話を複数回聞いて辛かったのだとしても…。
眠いのは構わないが、それならいっそ、席を外してもらった方が清清しい。
講師の方にも、参加者にも失礼です。

*1:講師がジュンク堂の方だったのですが、ジュンク堂レベルの勢いで出店を出来る書店がどれだけあるというのだろう…。今回は主催者側がテーマの選択を誤った感が…。

*2:例え、最終的にどこにでも置いている定番アイテムを買った場合でも、「品揃えの良い店で買った」というのが満足感につながるらしい…?

*3:まぁ、書店向けの勉強会だから、「書店の味方」的な立ち回りをして見せているのかもしれないけれど…。