おでんを食べながら。

今日は書籍取次の中で日本第三位*1の大阪屋の新年会である「おでんの会」へ行ってきました。


名前の通り、取次・出版社・書店でおでんを囲んで新年会という、まんまな企画な訳ですが、そこはそれ、バカみたいにのんべんだらりとおでんを食ってりゃ良いというものではなく、産業規模が小さい業界とはいえ、ビジネスな訳ですから、色々と報告があったり、挨拶があったり、出版社・書店共にお互い売り込みをしたりする訳です。

で、まずは主催者である大阪屋の三好社長の挨拶というか報告から始まった訳ですが、まぁ、そこで年末年始の売上の話があったり*2社内の構造改革の報告があったり、昨年話が出ていたというポイントカード構想が一旦白紙になったりとか色々あった中で、一つ気になる発言だったのが、出版社に対してのお願いの形で発言された「単価の値上げ*3を考慮していただきたい。」というもの。

う〜ん、売上が悪いから商品価格を上げて売上を上げたい…。
それは安易でないかい?
売れないから価格を上げる。普通の販売業であれば、価格を上げようと必要であるならば勝ってもらえるけれど、本は「お金が無いから雑誌は必要な所だけ立ち読みして買わずに済まそう」という事がある程度可能で、その傾向が強くなっているのに、価格を上げたらその傾向に拍車がかかるのではないか?
よしんば、それで売上が前年比で上がったとしても、次の年はどうするの?
また、値上げするの?そして読者離れに拍車をかけるの?

で、それを書店の代表の人まで言っちゃうって…。

必死なのはわかるけど、もうちょっと落ち着いた方がいいんじゃないかなぁ?

*1:ただし、一位二位との差は大きく、ほぼ永遠の第三位状態ですが…

*2:年末は雑誌が↓、書籍が↑ 年始が雑誌が↓、書籍が↓ 年末年始で雑誌が↓、書籍が↓

*3:主に雑誌について。