何が足りない

黒博物館 スプリンガルド (モーニング KC)

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買って読みました。
藤田和日郎はかなり好きな漫画家さん。

雑誌連載で第一話だけ読んでいたので、楽しみにしていたのですが…やや期待ハズレ?

いや、別に、悪い作品だとは思わないのですが、何かが足りない気が…。

で、私的に何が足りないのか考えてみたのですが、「漢(「漢」と書いて「おとこ」と読むっ!)の背中」が足りないのではないかなぁと思い至りました。


男の子に見せる「大人の背中」が足りない。


少年の瞳に映される事で引き出される男たちの「漢の背中」。それを見つめて大きくなる少年。

からくりサーカス」なら、勝に対しての鳴海、その鳴海も青臭かったりするものの、他の漢の背中を見せられてる。
うしおととら」の潮なんて、けっこう漢だらけ…。


言ってしまえば「大人」が子供に向かって自分語りを聞かせているだけなのかもしれませんが、私は藤田和日郎にそういったものを求めているのかも。だから期待ハズレになってしまったのかもしれませんね。



こういう事を書くと、おっさんになったなぁと思う(笑)


↓これも同じような理由で残念な気分に…。

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

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