かの世界。

私がプレイしているMMORPGFFXIの世界ヴァナディールには、現状、4つの国があります。
プレイヤーが所属する三国「騎士の国 サンドリア王国」「魔法の国 ウィンダス連邦」「工業の国 バストゥーク共和国」と、それらの中心に位置し、世界中からの冒険者で賑わう「ジュノ大公国」。


プレイヤーはまず、三国のいずれかに所属して、レベルを上げつつ転戦し、やがて、世界の中心とも言えるジュノを目指します。
三国周辺は比較的敵も弱いのですが、祖国を離れるにつけ、徐々に敵は強くなっていき、ジュノ周辺はそこへ向かうレベルの冒険者には、かなり厳しい道のりとなります。
でも、世界中の富と冒険者が集まり、様々な冒険の拠点となるジュノに憧れて、冒険者達は旅立ちます。

途中には凶暴にして強力なモンスターや獣人が徘徊していて、冒険者の前に立ちはだかります。
時には戦い、時には逃げ、倒されHP*1にに引き戻されたり、途中で同じ目的の者と助け合ったりしながら、皆がそこへ向かいます。


やっとの思いでそこへ辿り着いた時。


冒険者として、やっと一人前となり、今までとはまた違う冒険が始まるのです。



先日、そのジュノをウロチョロしていた時、あるシャウト*2が聞こえてきました。


「こんにちは!今日、初めてジュノへ来ました。色々あるかと思いますが、よろしくお願いします!*3


彼(彼女?)が冒険を始めて、どれ位の冒険と時間を経て、このジュノの地へ立ったのか。
それどころか、スゴイ人ごみの中で、どんな種族で、どんな恰好をしているのかさえ判らなかったのですが。

少しの間をあけて、彼(彼女)の声に答えるシャウトが飛び交いました。


「おめでとう!」


「がんばってね!」


殆どが顔をあわせた事さえない者同士なのに。




色々な問題を抱えた世界でもありますが。


「まだまだ、捨てたもんじゃないよな。」


そう思ったひと時でした。

*1:ホームポイント。俗にいう所のセーブポイントみたいなもの

*2:かなり広範囲のプレイヤーに聞こえるチャット。

*3:余程嬉しかったんだろうなぁ…。