刻の涙。
全体としては、TVシリーズを(理解できないまでも)観ていた人には楽しめる映画だと思います。
結構、(特に出だし部分)話が端折られていているので、TVシリーズを観ていないと「え?なんでこうなってるの?」「この、映っていない間に何があったんだぁ〜!!ヽ(`Д´)ノ」な状態に陥るので、そこがちょっとツライかも。
一応、その解からない部分を気にしなくても楽しめると思いますので、観る場合、そういった場面は「フィルムを繋ぎ合わせるにあたってのノイズ」と思ってスルーするのがよろしいかと。
どうしても気になる人は映画を観終わってから、TVシリーズのDVDで補完するよろし。
機動戦士Zガンダム Part I ― メモリアルボックス版 [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/11/23
- メディア: DVD
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再編集に絡めて言えば、カミーユがジェリドを殴るシーンが丸々カットされていて、いきなりMP*1に取り調べられてたり、カミーユとブライト、エマの出会いが全く描かれていなかったりと、段取り、いきさつよりも富野監督のやりたい事、伝えたい事重視の作りではないかなぁと。無論、その優先事項の中には「楽しませよう」という部分もあると思います。
キャラクターはカミーユが良い子になった…というよりも、彼の印象の悪いシーンが殆どカットになっていて、そういう意味で「いい子ちゃん」になっているかも。修正されてないしね(笑)*2
で、映画という短い尺の中で、ファーストガンダムのメインキャラクター達の登場シーンが殆どカットされておらず、相対的に出番が増えた感じになり、良い感じで「ガンダムの続編」という色合いが濃く出ているような気がしました。こう、旧世代は苦々しくもやる事をやって、旧世代から新時代へ時代の中心が渡っていく、みたいな。その割には新世代の活躍が殆ど無いけど(^_^;)
「星を継ぐ者」に関しては丸々一本使ってファーストからゼータへの移り変わりも描きたかったのかもしれません。
新作シーンやカットは、キャラデザインが違うので違和感がでて判ってしまいますが、画質的な部分での違和感は殆ど感じず。
戦闘シーンなんかはTVシリーズだと、「MSが固定画面でビームライフルを撃っているだけ」というのが多くて、「これだったらMSじゃなくても、戦闘ポッドにビーム砲着けるだけでいいじゃん…。」だったのですが、新作部分の戦闘シーンはメカが良く動いていてカッコ良かったです。どうでもいいケド、大気圏突入前にフライングアーマーが二機、空間に浮いているカットがあったのですが、もう一機を誰が使ったのかが気になり…。
キャスティングに関しては目立つところではハヤトの声が変わっていますが、「まぁ、ハヤトだからいいかw」といった所。シロッコも変わったかのように感じたのですが、パンフで確認したら変わってませんでした。情報によると監督の指示で演じ方が変わった模様。
それにしても、ラストの、シャアとアムロの再会シーン。
あれはスゴイわ(笑)
百式のシャアと輸送機のアムロが戦闘の中でお互いを感じるというシーンは「ニュータイプ同士の邂逅」「前作のラストで殺しあったライバルの因縁」を感じさせて、「おぉ〜〜〜〜!」だったのですが、その後、Mk.Ⅱの掌の上に乗ったアムロと百式のシャアの直接の対面シーンは…。「同人の御姉さん方なら、これで一本描けるな…。」な演出でした。富野監督、ターンエー以降、絶対、この辺り狙ってるよ…サービス良いもん(笑)
とりあえず、こんな感じでしょうか。
劇場限定のプラモデルが買えなかったのが少しだけ残念*3。買っても作らないから一緒なんですけどねw
ちなみに劇場でⅡのポスターを見たのですが…サブタイトルが「恋人たち」。
そう言えばⅡの範囲の話ってそんな感じでしたねぇ。
そこで今回、一番のサプライズが!!
やるな、富野!このミーハーオヤジめ!(爆笑)